不動産コラム

2025/05/28

高山市で土砂災害特別警戒区域の不動産は売却できる?契約の注意点と売れない時の対処法

岐阜県高山市は、自然豊かで住みやすい地域として知られていますが、その反面、山間部に位置することから「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」に指定されている土地も少なくありません。こうした地域にある不動産を相続したり、所有している場合、「売却できるのか」「価値が下がるのか」といった不安を抱く方も多いでしょう。この記事では、土砂災害特別警戒区域内の不動産は売却可能なのか、契約時に注意すべきポイント、そして売れない場合の対処法について詳しく解説します。

1.土砂災害特別警戒区域とは?

土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)とは、土砂崩れや地滑りなどの危険性が特に高いとされる区域で、自治体や国土交通省により指定されます。
指定されるとどうなる?

・建築制限がかかる(構造上、災害に強い建物でないと新築・改築が難しい)

・建築確認申請における手続きが増える

・ハザードマップなどで明示され、不動産取引の際には説明義務がある

2. 土砂災害特別警戒区域内の不動産は売却できるのか?

結論から言えば、売却は可能です。ただし、通常の不動産よりも慎重な取り扱いが求められます。

【売却の前提条件】
・告知義務を果たすこと:レッドゾーンであることを買主に明確に伝える必要があります。これは宅地建物取引業法に基づく重要事項説明に含まれます。

・価格は相場より低くなる可能性がある:危険性が高いため、買主の需要が下がり、評価額が下がることがあります。

3. 契約時の注意点

売却する際には以下のポイントに注意しましょう。

(1) ハザードマップの提示
高山市や岐阜県のハザードマップを用いて、対象物件がどのような区域に該当するかを説明できるようにしましょう。

(2) 建築制限の有無を説明
既存建物の再建築が困難なケースもあるため、将来的に住み替えや建て替えを希望する買主に対しては丁寧な説明が必要です。

(3) 瑕疵担保責任(契約不適合責任)の明確化
自然災害による損害が将来的に起きた場合、売主に責任が及ばないよう契約内容に明記することが重要です。

(4) 売却価格の調整
地域の不動産会社に査定を依頼し、リスクを考慮した現実的な価格設定を行う必要があります。

4. もし売れない場合の対処法

売却が難航する場合、以下のような選択肢を検討することも可能です。

(1) 賃貸として活用する
単身者向けや倉庫、セカンドハウス用途であれば借り手が見つかる場合も。家賃収入が得られることで資産の有効活用につながります。

(2) 空き家バンクへの登録
高山市の空き家バンク制度を活用することで、移住希望者や空き家活用に関心のある人に情報を届けられます。市の支援制度(改修費補助など)も合わせて利用可能です。

(3) 国や自治体への寄付・譲渡を検討
土地の利用が難しく、維持費ばかりかかる場合には、最終手段として寄付や無償譲渡を考えるケースもあります。

5. 専門家への相談が成功のカギ

土砂災害特別警戒区域に該当する不動産の売却は、一般的な取引よりもリスクや法的な手続きが多いため、専門家のサポートが不可欠です。

・地元の不動産会社に相談

・行政書士や宅建士、司法書士に売買契約のチェックを依頼

・高山市の都市計画課などに確認を取る

まとめ

高山市にある土砂災害特別警戒区域内の不動産でも、条件を満たし正しい手続きを踏めば売却は可能です。ただし、買主への情報提供や法令遵守が求められ、価格にも影響が出ることを理解しておきましょう。万一売れない場合も、賃貸や空き家バンクの活用、寄付の検討など、いくつかの対処法があります。売却で後悔しないためにも、まずは地元に詳しい専門家へ相談するのが安心です。

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